2011年6月30日木曜日

Ordinary day

はじめまして、ビスコです

きょうはnico editのせんでん部長兼そうむ部長の
一日をおつたえします
新米じむしょではいぬにもじゅうような仕事がわりふられます
あんがい忙しいのです

朝のはじまりはどくしょから
しゃかいのことをかんがえたりする時間もひつようです












「脳とにほんじん…」

 しゅっきん後は
(よ)と(ま)のしごとぶりに目をひからせます













「ちゃんとやってる?」


すたっふがなにを食しているか
すべてはあくするのも
そうむ部長のしごとのひとつです



















さいきんは日差しがつよいので
もっともじゅうような仕事、さんぽは
もっぱら日がかげるじかん帯に。



















おおほり公園をあるくのは
ふくおかのいぬのだいごみ


きもちいー
さんぽ、さいこー

ただしきをつけなければいけないのは
ゆうのうな人材には
らいばるがつきものということ


















おおほり公園のぬし、はくちょうの愛ちゃんは
ちょうこわいのです
いぬの3倍くらいおおきいし、
羽根をひろげて、くちばしをかちかちいわせて
「いかく」します
わん!とほえてやりました

じゅうような仕事のあとはへとへとにつかれます
(よ)はたいしたしごとはしていないので
あごをおくくらいはやくにたってほしいところです
こうして、いちにちはあっという間におわります

2011年6月27日月曜日

熊本市の取り組み・続報

(よ)です

この前ブログに書いた
犬猫の殺処分について
熊本市の取り組みを具体的に紹介している
ブログがあったので
リンク貼っときます
こんなことまでやっていたとは、知りませんでした

殺処分ゼロ 熊本の挑戦 AERA記事

2011年6月24日金曜日

パタゴニアのデイパック

(よ)です

アウトドア流行ってますね


















GINZAも「日本一かわいいアウトドアカタログ」特集です
きゃわいい!

わたしの自慢のアウトドアアイテムは
こいつ↓


















例によって、写真いけてなくてすみません
パタゴニアのデイパックです
昨年より愛用中のブラックちゃん。
仕事にも使ってます。
天下のパタゴニアですから、
背負い心地は最高です。
ゴツく見えるかもしれませんが
22ℓと案外コンパクト。
しかもお値段8000円弱。
素晴らしい!

水だって横に差せるし!
パソコンも入れられるし!
なんと給水パックも入れられて、それ用のチューブを通せる穴もついてるし!
まるで映画127時間の世界!
(一個も活用してない!)

わたしのおしゃれアンテナによれば
これをモードに背負う予定でした。
ピンヒールと合わせる、とか。
シルキーなワンピースに合わせる、とか。
ところが考えてみたら、
ピンヒールもシルキーなものも持ってなかった!

「今日、自転車ですか?」って
もれなく聞かれるってことは、
本気背負いだと思われてるな、わたし…
まぁ、靴、コンバースやしな…
てか実際チャリンコやし…
おしゃれの道は、果てしなく遠い

2011年6月20日月曜日

痛くて美しくて最高!「127時間」

(よ)です。

久しぶりに超タイプな映画見ちゃいました
「127時間」。
あらすじを言ってしまえば、
登山家が人っ子ひとりいない岩だらけの谷で
腕を挟まれるという事故に会い、
脱出できなくなって、時間が過ぎてゆく…
という映画。


127時間 公式サイト

ダニーボイルらしく音楽超いいし、
単なるサバイバル映画ではなく
幻想的な風景が織り交ぜられるのもいいし、
ワタリガラスなどのささやかなエピソードも心に残るし、
ずっと見ていたいくらい映像も美しいし、
こんな題材なのに、教訓くさくないのもセンスあるし!

はやく言えばどんぴしゃに
タイプの映画だったってことなんですが
今回特に心地よく感じたのが
主役を演じたジェームズフランコの
カラダが超かっこよかったってことです。
なんというか、いいダンサーの踊りを見ているのが快感なように
岩山を登り、降り、
自転車を走らせる、
その動いているのをずっと見ていたい感じ

自分が動かしたいように動くカラダって
ほんとステキだなぁ。
美しいカラダ、うらやましい…

最近
きちんと動くカラダにすごく興味があって、
こんな本まで読んでる始末。












フランス文学者にして人気文筆家?にして
武道家の内田樹の「武道的思考
究極的なカラダは、「適応」ということだとか
強いとは、どういうことかとか。

とってもおもしろいのですが、
はたしてわたし、どこを目指しているのだろう…

2011年6月17日金曜日

黒バケツと嗜虐性

(よ)です

昨日、ビスコにひどいことをしてしまいました

傍若無人で恐れを知らぬ犬にだって
いくつか嫌いなものはあります
それが福岡市指定のゴミ袋と
この黒いバケツ↓












昨日お気に入りのボールを
自分で投げて遊んでいたら
うっかりこのバケツに入ってしまったのです
ここまではよくある話

「自分でとりな」
と傾けてあげても、腰が引けてとれません
あんまり怖がるもので
わたしの中に湧いてきた嗜虐心

「ビスコ入れちゃえ」

で、だっこして入れちゃいました
するとビスコは怖くて怖くて
置いていかれないように
ブルブル震えてわたしの腕にしがみつきます
いつもくっついてる指を開いて、猫みたいに爪をしっかり立てて
体中の筋肉をいっぱいに使って
わたしの仕業なのに、わたしによじ登ろうと必死

バケツの外に出てからも、
はぁはぁと大きく息をついて
しばらく震えてました

そんないつもはお調子者のビスコの変化を見ていて
わたしの中に相反する2つの気持ちがあることに気付きました
「ごめん!」と
「にやにや」の気持ち。

いつも犬バカくらい溺愛しているのに
なんでこんな気持ちになるんだろう。
ビスコは生命力には溢れているけど、
いま私に依存して生きています
わたしは、ビスコの生殺与奪の権を、両手に握っています
そのわたしに一任されている動物が困る姿が
ちょっと気持ちよく見える感情ってなに?
自分の思い通りになる快感?

わたしが変なのかもしれないし
分かる!って人もいるかもしれないけど
自分の中にそんな感情があることを
忘れないようにしないといけない。
わたしは子どもがいないから分からないけど
ひょっとしたら将来自分の子どもにだって感じてしまうかもしれない

その後何事もなかったように、くりくりした目で
「遊んで」と寄ってくるビスコを見て
そんなことを考えた昨日でした

とうぜん黒バケツのことはもっと嫌いになりました
わたしの腕もひどく傷だらけです

2011年6月16日木曜日

住民だぜー

雨です
(よ)です

福岡に住んでまる4年。
先日やっと図書館のカードを作りに行きました!













じゃーん。
アバンギャルドなロゴ入り貸出カードです!

それにしてもイマドキの図書館って、ハイテクなんですね
自動貸出機なるものがあり、
機械の下の台に、借りたい本をまとめてどさっと置くと
何冊で何の本かがあるかを認識してくれて
あっという間に作業が終了するのです!
こんな感じ↓
http://www.mmm.co.jp/library/abc/index.html
かっこいいー
しかもネットで読みたい本の予約もできます。
すごいー
しかも一部地下鉄の駅で本が返せるんですよ。
画期的ー

初めてフリーランス気分を実感したわたし
平日の昼間に公共の図書館にいる…
自由…(単純)

この日行ったのは中央図書館で
たいへん家庭的な雰囲気だったので
今度は総合図書館に
戦いを挑んでみようともくろんでます


ところで、日本人総カメラマン時代のブログにあるまじき
あまりのてきとー写真ぶりに自分自身悩んでますが
写真とか、ちょっとめんどくさいんで、すみません!

2011年6月14日火曜日

いぬねこだって幸せになりたい

ちょっと今日は仕事で心がテンパッた
(よ)です。
解決してくれることを切に願う。

人って、同じものを見ていても
興味のあるものは自然と目に入ってくるし
興味がなければ見えなかったことにしてしまうもの。
わたしも犬を飼い始めるまでは
まったく気にしていなかったことが気になるようになってきました。

そのひとつが
犬猫の殺処分のことです。

福岡でも知らない人は多いと思いますが
実は福岡県は、犬猫の殺処分数が
長年にわたって日本ワースト1を記録してきました
1年間で約1万5000匹
今では施設での引き取りを有料にすることで
ややその数が減ったといいますが、多いことに変わりありません

全国でも、動物愛護センターに収容されて、
新しい飼い主が見つかる可能性は低く、
殺処分される割合は90%以上なのだそう。

そんな中、わたしの出身地・熊本市は
多くの犬猫が新しい飼い主とめぐり合い
なんと80%ほどが殺処分をまぬがれています
(数字がちょっと古いのと、あくまでこれは“市”のことで、“県”全体の話ではないのが残念ですけど)
これは全国でも本当にまれなこと。
気難しい肥後もっこすにはあくしゃうつこともありますが
これは本当に素晴らしいことですね!!Bravo!

そもそも、他地域と同じような状況だったにも関わらず
「殺処分ゼロ」を目指して
市民団体と行政が本気で取り組み始めて、成果をあげてきたそうです。
つまり出発点はおんなじだったってことですね

そういえば、 よく行っていた熊本のセレクトショップのオーナーさんも
この殺処分ゼロの運動やってました
ああいう人たちの静かな取り組みが、実を結んできたんだなぁ

その頃のわたしは
犬を飼うことも予定していなくて
「へーっ、そんなことしてるんですね」と相槌はうっていたけど
まったくピンときていなかった。
ところがいざ自分が犬を飼い始めると
(わたしはブリーダーから譲ってもらいました)
「なんなの?なんなの?」とどんどん興味が湧いてきた次第です

やっぱし、無知っていかんよね

最近では
犬と猫と人間と」 というドキュメンタリー映画が上映されたり
↑けして悲惨な映画じゃないので、機会があったらぜひ見てください
写真家の藤代冥砂さんが
殺処分される運命をまぬがれた
保護犬たちの写真を撮って、チャリティ用のカレンダーを作ったり



















↑こいつらがまた、みんなにっこにこのいい顔してるのだ!
うちの事務所に貼ってあるので、興味ある人は見てくださいね

ちょっとずつ
・まずは当然捨てない
・そして飼う時は保護犬を引き取ることを検討する
という取り組みが知られるようになっています

わが家にはすでにビスコがいるので
独身就労女が多頭飼いなんてしようもんなら
生活が破綻するので、まだ引き取ったりはできませんが
できることから
取り組みたいと思ってまーす



















本日のビスコ部長。
文字通り道草くってる。

2011年6月13日月曜日

ドラマチック・バルセロナ! 『風の影』

みなさん、雨は大丈夫でしたか?
(よ)です

最近、ノンフィクションを読むことが増えましたが
たまに濃厚な小説を読むと、やっぱし楽しい!
久しぶりに海外の小説に没頭しました















カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」。
5年くらい前に、世界中で大ベストセラ―になったんだそうです。

1900年初頭~1945年までのスペイン・バルセロナが舞台。
簡単に言えば
「恋あり、謎あり、スリルあり、成長あり、サスペンスあり」。
うーん、見事に何も言っていないのと同じだ…。
バルセロナを舞台に、ある作家の本が狙われ、焼き尽くされるという事件が起こる。
おっそろしい刑事や、はかない美女や、顔面が焼けただれた謎の男が
残された1冊の本のまわりでうごめきあうって感じです。
海外文学が苦手な人でも、ドラマチックなメロドラマが好きだったら
とても楽しく読めると思います

ところで、なんとなくこの本の影の主役は、バルセロナって感じ
スペイン内戦のことが、物語の後ろに流れています
どんな街なんだろうなぁと思っていたら、
村上春樹がいま話題になっているカタルーニャ国際賞の受賞スピーチの冒頭で
こんなこと言ってました。

「僕がこの前バルセロナを訪れたのは
二年前の春のことです。サイン会を開いたとき、
驚くほどたくさんの読者が集まってくれました。
長い列ができて、一時間半かけてもサインしきれないくらいでした。
どうしてそんなに時間がかかったかというと、
たくさんの女性の読者たちが僕にキスを求めたからです。
それで手間取ってしまった。
僕はこれまで世界のいろんな都市でサイン会を開きましたが、
女性読者にキスを求められたのは、世界でこのバルセロナだけです。
それひとつをとっても、
バルセロナがどれほど素晴らしい都市であるかがわかります。
この長い歴史と高い文化を持つ美しい街に、
もう一度戻ってくることができて、とても幸福に思います。」


しゃれた街ですね。

2011年6月11日土曜日

ルイス・バラガンの感性




(ま)です。

またまた、メキシコネタvo.2です。

メキシコシティーに行ったら、ぜひ行ってほしいところがあります。
それは、世界遺産にもなっている「ルイス・バラガン」邸。
          


ルイス・バラガンさんとは、メキシコを代表する建築家の一人。

壁などに使う色の配色が絶妙できついピンクとか使いながらも、組み合わせが良いから
シックで、上品。いわゆるメキシコらしいんだけど、メキシコっぽくないんです。




光や水利用したお庭など、すべてがステキすぎて、
家を歩くたびに、気分がいい。
しかも、置いてあるインテリアもグッドセンス。







家の中は色があるのですが、外観はとってもシンプル。通り過ぎてもおかしくない。


私も将来、素敵な家を建てたい。インテリアセンスも磨きたい。
それまで、ちゃんと、お金ためよう。



ちなみに、地下鉄はそのまま「カーサ・ルイスバラガン」駅です。


ぜひ、メキシコシティに行く機会があれば、行ってみてくださいね!





2011年6月9日木曜日

最近疲れている人へ

(ま)です。
ひさびさです。

今まで行った国のなかで、もっともおかしな国はメキシコでした。
いい加減で、のんきで、陽気な人たちばかり。


世界中の「幸せ指数」を調査している「ワールド・バリュー・サーベイ」の幸福度ランキングでは、
いつも上位なメキシコ。
自殺率がもっとも少ない国・メキシコ。
肥満が世界一多い国・メキシコ。

もっと毎日笑っていたい・・・と思う、
ちょっと疲れ気味の人はメキシコに思いきって遊びに行った方がいいですよ。


でも、すぐには行けないという人のために、
くすっと笑える、「なんでこんなの作っちゃったの?」という、へんてこなものを紹介しますね。

まずは、これ。


メキシコ国立人類学博物館より。

おとぼけさん。
なんで、この表情だったのだろう。

こちらも、メキシコ国立人類学博物館より。
なんか電池いれたら、動きだしそう。



おみやげ屋さんでは・・・。














なんか、すごい。いたそう。


そして、紙粘土でつくったガイコツの人形。

いろんな職業がいるんだよ。













そして極めつけは、これ。



















なんで、こんなものを作ったの~!



本当に、へんな国。たのしい国、メキシコ。
未だに魅了されっぱなし。

みなさん、笑顔になった?

2011年6月8日水曜日

ダーシェンカを知ってるかい?

(よ)です。

わたくし、もちろん犬好きですが
世の犬本には玉石混淆ということも、よく存じてます
割合的には
石石石石石石石石石玉石石石石石石石石石石石石
くらい?

その玉「ダーシェンカ」です

(いろいろ気にしないで下さい)
作家カレルチャペックが飼っていたフォックステリアに生まれた
やんちゃな子犬・ダーシェンカ。
作家は、子犬に夢中になってしまい
写真を撮ったり、
スケッチしたり、
果てはおとぎ話を語ってあげたり。


















子犬の時期ってほんとに超特急のように過ぎてしまって
真っ只中にいるときは「もーーーっ!」と思うことも多いのですが
(ビスコは毎日小屋と自分をうんこまみれにしていたし、夜鳴きしていた)
今となっては「あの時、かわいかったなぁ」と
穏やかな気持ちになるもの。
 もちろん意思が通じるようになった
今のかわいさに勝るものはないんですけどね。
(ところで超特急ってなんでしょうね? 新幹線?)

2011年6月7日火曜日

金髪と仕事

こんにちは
(よ)です

日曜日、またまたやってしまいました












髪です!
わたしと会ったことのある方は
「(この人、なんで金髪なんだろう?)」
と、口に出されずとも思っておられた方も多いことと思います。

それが、
わたしにもなぜだか分からないのです…
行きつけの美容室で
「明るくしますか?」
「けっこー明るくしたいです」
に始まり、早1年。

たいていノープランで美容室を訪れる私。
いつもいろいろ新しい試みをしてくださるのですが
今回の技は、トナー!!
みなさん知ってますか? トナー。

わたしの場合、一度ブリーチして
いわゆる黄色味の強い金髪にしたのですが
その髪に、シャンプー台で色を入れる
カラーリングのことをトナーっていうみたいです

これだと、軽く色が入って
シャンプーごとにちょっとずつ色が落ちてゆくのだそう。

黄色い金髪は似合わないと思っていて
アッシュ系のくすんだ色にしたい
というわたしの希望を瞬時に察知し、
「じゃあ…」ってやってくれた技。
月曜日はちょっと青みが強かったのですが
火曜日には青みが落ちて、すっかりくすんだ私好みの色に。

けっこう美容室について
「なにか違うんだよね…」って悩んでいる方、多いのでは?
わたしも、自己表現がうまくなく
「カワイイ系が好きですよね?」
という誤解のもと、なんだか不本意なことになることも多かったんです。

でも、この美容室は本当にうまく気持ちを組んでくださって、
わたしも嬉しくってエスカレートしちゃうんですよね。

で、ここに来るたび自分の仕事のこととか、考えます。
いいものを提案することとか
感性の合うもののマッチングの妙とか
それが効率的でない場合にどうするかとか
まぁ、いつも結論はでないのですが
なんとなくがんばろーって思うんです

いつもありがとございます、長岡さん。
いい美容室とめぐり合いたいなーと思っている人は
boiserieに行ってみませんか?
だれもが金髪にされちゃうわけじゃないので、ご安心を!
あ、あとモテ髪とかゆるふわとかは苦手だそうなんで、あしからず!

2011年6月6日月曜日

100,000年後と、人類の業

梅雨入りしたそうですね!
(よ)です

昨日は、なんだか考えるDAYでした
まずはKBCシネマで
「100,000年後の安全」という映画を見ました
フィンランドに建設中の
高レベル放射性廃棄物の最終処分場のドキュメンタリー。

 

フィンランドの地下500mの深さに作られている処分場「オンカロ(隠された場所)」。
処分場とはいいつつ、ここは「埋葬するための場所」です。

原発が安全なのか危険なのか?
必要か?不要か?という文脈での議論は
いろんな立場でありますが
そもそも原発を稼働させたら絶対に出る廃棄物を処理する方法は
世界中の科学者が現時点では「ない」と断言している。
つまりそれだけは、はっきりしているわけです。
そこでフィンランドでは、放射性廃棄物が無害化する10万年後まで
確実に保管できるであろう場所をつくっているのです。

映画を見ていると
だんだん変てこな気分になってきました
どこまで考えても、絶対に答えがでないから

というのも
「ここに眠っている物質は危険なので、近づかないでください」
と10万年後の人類に伝える必要がある。
では、 それを何語で、どのように残すのか?とか
(いまのとこフィンランド語ということになっている)
それを伝えることができたとして
悪用しないよう未来の人類を信用できるのか?とか
知的好奇心のために掘り起こしたりしないのか?とか
(いまのとこそう信じるしかない、という結論)
そんな仮定の話が行われるのですが
今より10万年前の人類といえば
なんとネアンデルタール人!
ということはつまり、この議論は
ネアンデルタール人からの言語やメッセージを
わたしたちが読み取り、理解し、管理運用できるか?ということに近いのです

それって常軌を逸してるように、わたしには思えるのです。
そんなとんでもない前提に立たないと扱えない物質は
たかだか80歳程度の寿命しか持たない人類の
手には負えないものだったのじゃないだろうか?
身の程知らずなんじゃないか?
10万歳寿命があれば別かもしれないけれど!
あたかも人の寿命がそれだけあるように振舞うことが
科学技術なのか?
もう途方にくれてしまいました

そのあとはNHK三昧。
21時~ 「原発危機 第1回 事故はなぜ深刻化したのか」
22時~ 「続報 放射能汚染地図」

そして
22時30分~「暗黒のかなたの光明~文明学者 梅棹忠夫がみた未来~」










 暗黒のかなたの光明 番組ホームページ

大学の時、文化人類学を専攻していて
梅棹さんの著作も読んだものでした
梅棹さんが館長を務めていた「国立民族学博物館」も大好きで
何度か足を運びました

でも、今ほど彼の言いたかったことが
欠片なりとも分かる時はない
今までは、読んでるだけ、見てるだけで、
本当はなんにも分かっていなかった

番組の中で出てきた
最後の未完の著作「人類の未来」の目次が
もうもうびっくりするくらい、
いまの世界をするどく言い当てていて、
まるで予言者。

番組の通奏低音として
梅棹さんは
「人類は、知的活動をする点で、人類たりえるプラスの評価ができるが
その知的活動を制御できない『業』のあまり
知的活動によって自らの墓穴を掘っていると考えていた」
と伝えていました

この言葉と、「100,000年後の安全」 が
驚くほどリンクすると思いませんか?
もうなんにも知らずぼけっとしてた自分、ばかじゃないの?と
ほとほと嫌になった一日でした。

興味のあるかたは、映画はKBCシネマで6月10日(金)まで。
梅棹忠夫の番組は、きっと再放送があると思います。

2011年6月3日金曜日

棒がいっぽん

たった今、飛び込んできたカナブンを
がりがり噛むビスコを止めるのに
体を張った(よ)です

本気のケンカをしたら
ビスコに負けることを確信したとこ。
やるなー犬。
カナブン取り上げるの大変だった


















足元の●がカナブンです
いっときわたしの口にチューするのを
控えてもらわねばなりません

閑話休題

わたし、だれに言うともなく
いろんなことのベスト3を
こっそり考える癖がありまして
かのブギーバックが歌うところの
「心のベストテン第1位」に
めっちゃ共感します

で、いきなり!心の漫画ベストテン第1位!

心からほれぼれする高野文子さんの
大好きな1冊です

なんというか度肝をぬかれます。
1読目は「???」って感じ。
で「!」ってなった後は、周りが無音になっちゃう感じ。

他に類を見ない漫画なんですが
奇を衒った内容かというと
そんなことは全くなく自分の隣の物語ばかり。
短編集になっています。

その中の1作「美しきまち」は
団地に住む夫婦のありふれた一日のお話。
なんにも起こらない。
がさがさするのは、ちょっとした悪意くらい。
でもその悪意すら主役ではなくって、
それ以上の波紋は起きません。

でも、わたしたちの毎日って
基本99%そんな一日ばかり。
そんな毎日が楽しくないかって言われれば
わたしは案外っていうか、かなりいいかも、と思っています。
ただ時々幽体離脱みたいに
「あぁ、この日こんな風に感じてたことを、
未来のいつの日かに思いだすかも」
って、まるで人ごとみたいに目を細めて考える瞬間があって
その時の遠い感覚を思い出させる漫画です。

高野文子のことを文字にするのは、至難の業だ。
もう一つ、どうしても語りたい一作「バスで4時に」は
今度にしよう。