ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年1月19日木曜日

ポケミスを知ってるかい?



















(よ)です。
ポケミスとは、ハヤカワ・ポケット・ミステリのこと。
あんまりミステリーには詳しくないのですが
ポケミスのイメージは
「おじさん」「本格的」「だけどちょっと埃っぽい」「喫茶店で読む」
って感じ。

でもなんだか最近この
卵をめぐる祖父の戦争」がおもしろいと
いくつかの声を聞いて気になってました。

で、手に入れましたが、これがとっツてもおもしろかった!
どんなお話かっていうと
第二次世界大戦中、ドイツ軍に包囲されたサンクトペテルブルク。
誰もが飢えている戦時下で
ひょんなことから卵を調達するという、
へんてこな任務を請け負うことになってしまった二人の物語。

悲惨な戦争の細部も、いやってほど描かれるのですが
主人公の一人コーリャの、非現実的で魅力的な楽天家っぷりと
卵を命を懸けて探すという、ほのかなばかばかしさが
まるで良質のファンタジーのよう。

最近読んだものの中では出色の一冊でした。オススメ。

しかも、造本がなんだかステキなんです。
ソフトカバーの体裁がわたし好みだし、
この細長いサイズもいいし。
小口が黄色なのもカワイイ。


















おじさんの読み物だとばかり思っていたのに
このこじゃれ感、なに?と不思議に思って調べたら、
なんと2010年からブックデザインを一新したんだそうです。
どうりで!
おもしろいし、モノとしても素敵なので
ぜひ一度手に取ってみてください。

2012年1月10日火曜日

江國ウォッチャー

(よ)です

帰省の楽しみは、
実家に置いている本を再読すること。
今回わぁ懐かしいと思って見返したのが
創刊当時の雑誌「クウネル」。
一部散逸したものもありますが
たぶん2002年の創刊から
欠かさず買っているんじゃないかなぁ。

そのクウネルに
「江國香織姉妹の往復書簡。」という
連載があります。
作家の江國香織さんと妹が
日々のつれづれを手紙で送り合うゆったりとした内容。


















もともと登場人物はさほど多くはなく、
・江國香織さん(姉)
・江國晴子さん(妹)
・とーさん(随筆家。故人)
・かーさん
・スノウ(晴子さんの愛犬)
・雨(香織さんの愛犬)
程度だったのですが、
この10年の連載の間に
姉妹とかーさんが外国旅行に行ってしばらくして、かーさんが急逝。
スノウも10歳で急死。
先日は雨まで亡くなってしまい、
ついに登場人物は江國姉妹、二人きりになりました。

家族って減っていくものなんだ…
はっとさせられます。
約10年間もある家族を定期的に見る機会なんて
そんなにないものですから。
日々のたんたんとした営みの中で
いなくなっていくものなのですね。

幸いにしてわたしの両親は健在ですし
ビスコも2歳。
甥っ子が生まれて家族が増えましたが
いずれやってくる「家族が減る日」。
おおげさでなくともいいので
毎日を大切にせねばならない。

そんなことを考えたお正月でした。

2011年10月22日土曜日

時代を/Q健康/僕は、そして僕たちは

あまりの忙しさに、ブログさぼりまくり。
落ち着いたわけではないのですが
ゆったりOTTAVA を聞きながら
コーヒー入れて、ロキソニン飲んだとこ。
日が射してきました。
さー、今日と明日はがっつり籠って原稿書きます。
ビスコも元気です。


















 (生きてるよ)



ウォーミングアップに
この間に読んだ本をまとめておこうっと。


















あの!高城剛さんの最新刊「時代を生きる力」
テレビでしか彼のことを知らない人は、
怪訝な顔をしちゃうかもしれませんが、
とっても論理的で、明るくて、でも無駄に盲目的ではなくて
ほんとうに面白い人で、そんな本。
ちょっと前にパネルディスカッションで話を聞いて
日本人を客観的に捉える知識と感覚に
興味が出てすぐに本を読みました。

中身は71の質問に対する、答えの形式。
例えばこんな塩梅
Q19 日本式システムが抱える問題からなんとか脱却するための第一歩は何?
Q43 国もだめ、地方自治体もだめとなった場合、“個人”としてできることは?
Q45 自身が発電をしている中で感じる問題点はなんですか?
ぜひ偏見を持たずに読んでみてほしいなぁ。

こんなに面白い人を、あんな風にしか取り上げられないテレビや週刊誌って
本当にもったいないことをしていると思う。

と思う一方で、
高城さんのおもしろさのようなものは
テレビにのってしまうと、トンデモ人のように映ってしまうのかも。と思うのも事実。
たぶん、この本に登場するような人たちも。


















よしもとばなな「Q 健康って?」
チネイザン・セラピー、ホメオパス、セラピスト、ロルファー。
いろんな体や心を考える専門家の人々と、よしもとばななさんの対談です。
むかしはヨガも怪しい雰囲気で見られていたし、
心と体をこういう風につなげて、
ぜーんぶで健康とか健全について考えることがタブー視されたり
宗教に直結されて敬遠されたりしていたようにも思うのですが
これが受け入れられ、みんなが興味をもっているということに
いまを感じます。
ただ、これもテレビにはなじまないね。まぁ別にいいけど。
こう考えると、なんと本というメディアの奥深いこと!




















梨木香歩「僕は、そして僕たちはどう生きるか
実は、震災直後から、わたしは太平洋戦争関係の本をいろいろ読んでいました。
当時日本人はどのような気持ちや状況で、戦争に参加していったのか?
戦争が善だと思っていたのか?当然だと思っていたのか?
勝てると思っていたのか?それともしぶしぶ?巻き込まれた?
意識してはいなかったのですが
地震の直後の、そして原発に対するいろんな態度に
「ひょっとして戦争の時って、こんな感じだったのかな?
(よくも悪くも)日本人の根幹ってやっぱり変わってないんじゃないのかな?」
と、強く感じていたようです。

そして、この本。
集団のもつ無言のうちの力に、初めて気づく少年コペル君。
「自分はそんな力とは無縁だ。むしろ巻き込まれない強さをもっている」
と思っていたことが、瓦解する瞬間。
お天気も、景色も、外見も、なにも変わらないのに、
体の中が激変する瞬間が、確かにある。
そしてこの「全体主義的ななにか」について、
梨木香歩が連載をしていたのが2007年~2009年だったことに驚き。
わたしはこのことを震災のあとに考えたなぁ、と。
いま読むと感じることがたくさんある本だと思います。

主人公がコペル君ということから、
かの名作吉野源三郎「君たちはどう生きるか」へのオマージュなんでしょうね。
まだ読んだことないから、読んでみようと思っています。

さー、原稿書くぞー。

2011年8月6日土曜日

追憶のもやもや作家

(よ)です

カズオイシグロの本をけっこう読んできましたが
さっき、めっちゃいいあだ名を思いつきました
それは「追憶のもやもや作家」というもの!
みなさんどうですか!
的を射てませんか!











昨日読んだ「浮世の画家」は
その最たるものでした。
あまりに暑いのも手伝ってもやもやのあらすじの書きようがないですが
なかなか読みごたえがありました。

老画家が(おそらく)戦争の時にそれを高揚させるような仕事をしたようなのですが
(それすらよくわかんないし)
それを「自分は尊敬されてるとおもってたけど、ひょっとしてみんな非難してる?」
と言ってみたり
「みんなは非難しているなんて気のせいっていうけど、おれは知ってるんだよ」
と言ってみたり
なんとも認識がゆらゆら変わるんです。

いちおうあんまりなんで
いろいろ書いてはみましたが
今日言いたいことは、
カズオイシグロが「追憶のもやもや作家」に違いないという
その一点につきます。
今日、暑いですね。

2011年8月4日木曜日

音楽と生活



















(よ)です。
小沢健二の文章が大好き。
Oliveは、彼の連載「ドゥワッチャライク」が楽しみで買ってました。
(連載が終わり、カジヒデキの連載になった時、
あまりの読み応えのなさに肩を落としたものだ)

いま書店に並んでいる「monkey business 2011 summer」で
20数ページにわたって
質問に応えるという形で
「音楽と生活」について語っています。

「もっとも古い音楽の記憶は?」
「音楽に、あるいは生活で、ユーモアというものは必要だと思いますか?」
などなど。
誠実な質問には、答えも誠実に。
それこそユーモアと真剣なまなざしが入り混じった答えは
じっくり時間をかけて読むのにピッタリでした。



















あともうけもんだったのが、
この雑誌に掲載されていた
エミリー・ディキンソンの詩。
1800年代のイギリスの詩人の言葉を
いまこんなに近く感じるとは驚き。

ぜひみんなに読んでほしいので
さわりだけご紹介。

「時は癒す」とひとは言う
時は癒したことなんかない
現実の苦しみは
筋肉と同じく年とともに強くなる

時は不幸を試すが
治すのではない―
治したとしたら、それはつまり
病なんてなかったということ―



ちなみにここんとこのわたしの「音楽と生活」は
インターネットラジオがブーム。
ポッドキャストとかすごい!
最近毎日聞いているのが「OTTAVA」という
24時間クラシックが聞けるラジオステーション。
なかなかおすすめです。

2011年8月1日月曜日

胸が痛む。「3月のライオン」

(よ)です。

中学の時、マンガを大量に読んだ時期がありました。
なぜなら、マンガ好きな友だちがいたから。
彼女を道しるべに、自分では手に取らなかったようなマンガにも耽溺。
あの頃のわたしは、完全にオタクでした。
楽しかったなぁ、オタク。

いまはそんな友人もいないので
面白いマンガを探すのも大変です。
最近読んでいいなぁと思うのが「3月のライオン」。















将棋しか取り柄のない主人公が、
将棋を通じていろいろな人間関係をやり直していく物語。
最新刊の6巻では、主人公の心の支えである三姉妹の一人、
中学生の女の子が、学校で次第にいじめに巻き込まれていく様が描かれます。
「こういう空気、あった!」という雰囲気が
まるごと表現されます。

このマンガのすごいなぁと思うところは、
振り返ると「うわー」っと恥ずかしくなる、
誰もが葬り去ってしまいたい感情を
直視してキチンと描くところ。
みんな覚えのある感情を、あえて。

わたしが気に入っているのは
主人公が勝ちを焦るあまり
年上のジミな、本当はずっと格上の対戦相手の力量を、見誤って振舞ってしまうところ。
ある瞬間に「ハッ!」と自分の能力のなさを自覚し
心の中で恥ずかしさのあまりじたばたします。
経験が浅い頃って、本当にそういう恥ずかしいことがいっぱいあったなぁ。
そしてこれからもたくさんそういうことがあるんだろうなぁ。















出てくる人間の性質がみんないいのも、ステキなんです。

2011年7月25日月曜日

ダンシング・チャップリンと、男前な草刈民代

夏が戻ってきましたね
(よ)です

ほぼ日での
あまりに男前な連載がステキで(「かっこいい、草刈さんと周防さん。」)
周防正行監督の「ダンシング・チャップリン」を見に行きました













「ダンシング・チャップリン」公式サイト

チャップリンのさまざまな映画の
エッセンスを抽出して
バレエで表現した舞台の映画化。
第一幕は、「映画ができるまで」。
ローラン・プティさんという振付の先生に、
周防さんが映画化の話を持ちかけ、
喜ばれたり、怒られたり。
実際の練習風景で、
草刈さんを持ちあげる男性バレエダンサーの力量に問題があり
キャスティングが変更されたり、
そのかわりにやってきたダンサーが圧倒的に素晴らしい技術を見せたり。
草刈さんがはっきりとした言葉で
自分の意志をまわりのダンサーに伝えていたり。
それぞれのプロ達が全力を尽くす姿が
スリリングで気持ちがよかった。

第二幕は実際のバレエ。
一幕で起こったもろもろを解決し
「ライムライト」や「街の灯」「モダンタイムス」や「黄金狂時代」など
そうそうたる映画がバレエで表現されます。

ひとときも目が離せませんでした。
チャップリンの映画のエッセンスを的確にピックアップしてバレエに作り上げる感性も、
目から鱗というか、見たことのない手法でした。

そして何より、それを踊るダンサーの体と技術の素晴らしさ。
人間の身体にとって、不自然なことを行うことが
美しさにつながるなんて、驚き!
だってつま先で立って歩くことが
こんなにキレイだなんて!!(超初歩・笑)
チャップリン役のルイジさんの
コミカルな動きを裏付ける、バレエダンサーの筋肉の素晴らしさ!

最近カラダ関心高めのわたしには
本当に刺激的な映画でした。

もっと舞台裏を知りたくなって
こんな本まで読みました。












周防正行の「バレエ入門」

映画ができるもっと細かい経緯や
ダンサーの苦労や日常、
夫婦ののろけ話などが満載でステキな1冊でした。

で、いろいろこの映画周りにのものに触れて
つくづく感じたこと。
周防監督と草刈さんは
とっても真剣なんだけれど、とっても上品。
作品そのものも、 ものづくりに対する姿勢も。
自分の領域をしっかり見極めて、そこでのワガママは通すけれども
他者のいうことを聞き、尊重する。

ものづくりって、エゴイスティックだけど
こんなに品ある作りでステキにできるんだなぁと
すがすがしい気持ちになりました。

2011年7月22日金曜日

新幹線で「虐殺器官」を読む

ずいぶんご無沙汰してしまいました
(よ)です

旅は、読書に限ります
しかも乗り物にのる時間が長い時のSFはオススメです
頭の先まで世界に入り込めるからです
高校の修学旅行の時
ハードカバーの2分冊を読み耽ってしまい
頭の中がこんがらがっちゃって
「ホントは地球はもう存在してないんじゃないかな?」
と混乱しながら京都観光した経験あり

昨日はけして旅行ではなく
大阪への出張だったのですが
今回の旅のおともは






















伊藤計劃 「虐殺器官」

本って、読み時というか、食指の動き時というのがあって
この本もいずれ読むだろうなーと思いつつ、
なかなか手に取るテンションになれなかったんです。
なんだか「今だ―!!!!」という勘が働いた昨日。

センセーショナルなタイトルと不穏な表紙デザイン。
金髪の女が脇目もふらず新幹線の中。
これで車内で殺人事件があったら
確実にワタシが容疑者だなーと思いつつ。

結論。すごかった。
未来の地球。
アメリカで、暗殺を請負う部隊に所属する主人公。
(アメリカ以外の)世界は混沌としていて
発展途上の国々ではなぜか次々に似たような大量虐殺が起こる。
その国々の陰に見え隠れする、一人のアメリカ人。
やがて明かされる「虐殺の器官」とは何か?

単に「おもしろかった」で済ますことができない気持になる理由が二つ。
一つ目が、SFというジャンルを大きく超え
実世界と照らし合わせて、
あまりにあまりに切実な小説であること。
今の社会で善悪とか実存とか考えようとすると
絶対にひっかかってくる「アメリカ」という国。
日本人のわたしですら痛々しく感じるのに、
いま物を考える人で、アメリカ人は
この小説をどう読むのだろう?

もうひとつが、伊藤計劃がもうこの世にはいないということ。
これがなかなか食指を伸ばすことができなかった
理由でもありました。
それによって作品の評価が変わるものでは、もちろんないのだけど
そこまで引き受けて読む気力が、自分になかった。
伊藤計劃は34歳の若さで亡くなっているのです。
原因は癌。
本作を書いているときは、
すでに再発していたのだそう。
10日間という短い期間で疾走するように書かれたこの作品。

こんなに現実をしっかり見たいという意志のある人だったら
どんなにか生きたかっただろう、と考えてしまいました。

あーなんかわたしが書くと重たくなってだめだなー
そんなこんなとは関係なく、
びっくりするくらいおもしろい物語なので、
SFなぁ、なんて苦手意識のある人こそ
ぜひ読んでみてください。

2011年7月7日木曜日

カラフル

(よ)です。

すっかり夏の日差しがサンサンな日も増えてきました。
最近おいしいもの




































最近お仕事させていただいている
橋本にできた木の葉モールさんには
「はしもとまるしぇ」という、
イカしたゾーンがあります
もうみなさん行かれましたか?
めっちゃおいしい野菜とか、豆腐とか買えます。
このスィートコーンは朝ごはん
プチトマトはおやつにいただきました。
うまい!
豆腐は、晩酌の友にしたのでもうありません

ところで夏はカラフルですね
日差しには強い色が似合う
黄色のエスパドリーユ買っちゃいました


















ただいま30代にあるまじきコンガリきつね色の
わたしの脚におあつらえむきのハズです。

今年はなんだか夏が楽しい

関係ないけど、こんなことを言っていたら
久しぶりに森絵都の「カラフル」を読みたくなってきました












人気の児童文学作家だった森絵都が
広く知られることになった一作。
「おめでとうございます、抽選に当たりました!」
と死んだはずの「ぼく」のもとをおとずれた、天使のプラプラ。
「ぼく」は抽選にあたって、
自殺した小林真のからだにホームステイすることになります
癖のある人、すぐには「好き」と言い難い人、いろんな人が登場します
でも100%の善人なんているわけないし、
それこそがおもしろい!
…のかな?と考えたくなる1冊です

アニメで映画化もされていて
とっても評判がよかったようなので
これもみてみようと思います!













ビスコのおもちゃもカラフル


2011年6月20日月曜日

痛くて美しくて最高!「127時間」

(よ)です。

久しぶりに超タイプな映画見ちゃいました
「127時間」。
あらすじを言ってしまえば、
登山家が人っ子ひとりいない岩だらけの谷で
腕を挟まれるという事故に会い、
脱出できなくなって、時間が過ぎてゆく…
という映画。


127時間 公式サイト

ダニーボイルらしく音楽超いいし、
単なるサバイバル映画ではなく
幻想的な風景が織り交ぜられるのもいいし、
ワタリガラスなどのささやかなエピソードも心に残るし、
ずっと見ていたいくらい映像も美しいし、
こんな題材なのに、教訓くさくないのもセンスあるし!

はやく言えばどんぴしゃに
タイプの映画だったってことなんですが
今回特に心地よく感じたのが
主役を演じたジェームズフランコの
カラダが超かっこよかったってことです。
なんというか、いいダンサーの踊りを見ているのが快感なように
岩山を登り、降り、
自転車を走らせる、
その動いているのをずっと見ていたい感じ

自分が動かしたいように動くカラダって
ほんとステキだなぁ。
美しいカラダ、うらやましい…

最近
きちんと動くカラダにすごく興味があって、
こんな本まで読んでる始末。












フランス文学者にして人気文筆家?にして
武道家の内田樹の「武道的思考
究極的なカラダは、「適応」ということだとか
強いとは、どういうことかとか。

とってもおもしろいのですが、
はたしてわたし、どこを目指しているのだろう…

2011年6月16日木曜日

住民だぜー

雨です
(よ)です

福岡に住んでまる4年。
先日やっと図書館のカードを作りに行きました!













じゃーん。
アバンギャルドなロゴ入り貸出カードです!

それにしてもイマドキの図書館って、ハイテクなんですね
自動貸出機なるものがあり、
機械の下の台に、借りたい本をまとめてどさっと置くと
何冊で何の本かがあるかを認識してくれて
あっという間に作業が終了するのです!
こんな感じ↓
http://www.mmm.co.jp/library/abc/index.html
かっこいいー
しかもネットで読みたい本の予約もできます。
すごいー
しかも一部地下鉄の駅で本が返せるんですよ。
画期的ー

初めてフリーランス気分を実感したわたし
平日の昼間に公共の図書館にいる…
自由…(単純)

この日行ったのは中央図書館で
たいへん家庭的な雰囲気だったので
今度は総合図書館に
戦いを挑んでみようともくろんでます


ところで、日本人総カメラマン時代のブログにあるまじき
あまりのてきとー写真ぶりに自分自身悩んでますが
写真とか、ちょっとめんどくさいんで、すみません!

2011年6月13日月曜日

ドラマチック・バルセロナ! 『風の影』

みなさん、雨は大丈夫でしたか?
(よ)です

最近、ノンフィクションを読むことが増えましたが
たまに濃厚な小説を読むと、やっぱし楽しい!
久しぶりに海外の小説に没頭しました















カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」。
5年くらい前に、世界中で大ベストセラ―になったんだそうです。

1900年初頭~1945年までのスペイン・バルセロナが舞台。
簡単に言えば
「恋あり、謎あり、スリルあり、成長あり、サスペンスあり」。
うーん、見事に何も言っていないのと同じだ…。
バルセロナを舞台に、ある作家の本が狙われ、焼き尽くされるという事件が起こる。
おっそろしい刑事や、はかない美女や、顔面が焼けただれた謎の男が
残された1冊の本のまわりでうごめきあうって感じです。
海外文学が苦手な人でも、ドラマチックなメロドラマが好きだったら
とても楽しく読めると思います

ところで、なんとなくこの本の影の主役は、バルセロナって感じ
スペイン内戦のことが、物語の後ろに流れています
どんな街なんだろうなぁと思っていたら、
村上春樹がいま話題になっているカタルーニャ国際賞の受賞スピーチの冒頭で
こんなこと言ってました。

「僕がこの前バルセロナを訪れたのは
二年前の春のことです。サイン会を開いたとき、
驚くほどたくさんの読者が集まってくれました。
長い列ができて、一時間半かけてもサインしきれないくらいでした。
どうしてそんなに時間がかかったかというと、
たくさんの女性の読者たちが僕にキスを求めたからです。
それで手間取ってしまった。
僕はこれまで世界のいろんな都市でサイン会を開きましたが、
女性読者にキスを求められたのは、世界でこのバルセロナだけです。
それひとつをとっても、
バルセロナがどれほど素晴らしい都市であるかがわかります。
この長い歴史と高い文化を持つ美しい街に、
もう一度戻ってくることができて、とても幸福に思います。」


しゃれた街ですね。

2011年6月8日水曜日

ダーシェンカを知ってるかい?

(よ)です。

わたくし、もちろん犬好きですが
世の犬本には玉石混淆ということも、よく存じてます
割合的には
石石石石石石石石石玉石石石石石石石石石石石石
くらい?

その玉「ダーシェンカ」です

(いろいろ気にしないで下さい)
作家カレルチャペックが飼っていたフォックステリアに生まれた
やんちゃな子犬・ダーシェンカ。
作家は、子犬に夢中になってしまい
写真を撮ったり、
スケッチしたり、
果てはおとぎ話を語ってあげたり。


















子犬の時期ってほんとに超特急のように過ぎてしまって
真っ只中にいるときは「もーーーっ!」と思うことも多いのですが
(ビスコは毎日小屋と自分をうんこまみれにしていたし、夜鳴きしていた)
今となっては「あの時、かわいかったなぁ」と
穏やかな気持ちになるもの。
 もちろん意思が通じるようになった
今のかわいさに勝るものはないんですけどね。
(ところで超特急ってなんでしょうね? 新幹線?)

2011年6月3日金曜日

棒がいっぽん

たった今、飛び込んできたカナブンを
がりがり噛むビスコを止めるのに
体を張った(よ)です

本気のケンカをしたら
ビスコに負けることを確信したとこ。
やるなー犬。
カナブン取り上げるの大変だった


















足元の●がカナブンです
いっときわたしの口にチューするのを
控えてもらわねばなりません

閑話休題

わたし、だれに言うともなく
いろんなことのベスト3を
こっそり考える癖がありまして
かのブギーバックが歌うところの
「心のベストテン第1位」に
めっちゃ共感します

で、いきなり!心の漫画ベストテン第1位!

心からほれぼれする高野文子さんの
大好きな1冊です

なんというか度肝をぬかれます。
1読目は「???」って感じ。
で「!」ってなった後は、周りが無音になっちゃう感じ。

他に類を見ない漫画なんですが
奇を衒った内容かというと
そんなことは全くなく自分の隣の物語ばかり。
短編集になっています。

その中の1作「美しきまち」は
団地に住む夫婦のありふれた一日のお話。
なんにも起こらない。
がさがさするのは、ちょっとした悪意くらい。
でもその悪意すら主役ではなくって、
それ以上の波紋は起きません。

でも、わたしたちの毎日って
基本99%そんな一日ばかり。
そんな毎日が楽しくないかって言われれば
わたしは案外っていうか、かなりいいかも、と思っています。
ただ時々幽体離脱みたいに
「あぁ、この日こんな風に感じてたことを、
未来のいつの日かに思いだすかも」
って、まるで人ごとみたいに目を細めて考える瞬間があって
その時の遠い感覚を思い出させる漫画です。

高野文子のことを文字にするのは、至難の業だ。
もう一つ、どうしても語りたい一作「バスで4時に」は
今度にしよう。

2011年5月23日月曜日

ユルスナールの靴

こんにちは、(よ)です。

高校生の時だっただろうか、
好きな作家が連載をしていて
私は「文藝」を買い始めた。

ホントにそのころの文芸誌って
とっつきにくいことこそよけれ、
と思ってんじゃないかってくらい
とげとげしてて
ジャック・デリダや中上健次などを知ったのも
この時。

飲み下しにくい苦い水みたいなページを
背伸びしつつ我慢して読んで いた私の眼に
すっと沁み込んできたきたほの甘い水、

「きっちり足に合った靴さえあれば、
自分はどこまでも歩いていけるはずだ。
そう心のどこかで思いつづけ、
完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら
私はこれまで生きてきたような気がする。
行きたいところ、行くべきところ全部に
自分が行っていないのはあるいは行くのをあきらめたのは
すべて、じぶんの足にぴったりな靴をもたなかったせいなのだ、と」

それが、須賀敦子さんの文章でした。
のちに「ユルスナールの靴」という本として出版されることになる
その文章の美しさにわたしはうっとりしてしまい、
ユルスナールが誰かなんてほっといても
毎号埋没するように読んだものだった。

今のわたしならまだしも、
なんで高校生がこんな悔恨ともとれるようなテキストに
魅せられてしまったのか、
不思議ではあるけれど、それほど大好きだったのです。

最近、須賀敦子さんの全集を手に取りました。
ひさしぶりに読み返してみて、
その静かで優しくて頑固な語り口と再会。
全集はまだまだ8冊あるので安心。
読むものがたくさんあります。