2011年7月25日月曜日

ダンシング・チャップリンと、男前な草刈民代

夏が戻ってきましたね
(よ)です

ほぼ日での
あまりに男前な連載がステキで(「かっこいい、草刈さんと周防さん。」)
周防正行監督の「ダンシング・チャップリン」を見に行きました













「ダンシング・チャップリン」公式サイト

チャップリンのさまざまな映画の
エッセンスを抽出して
バレエで表現した舞台の映画化。
第一幕は、「映画ができるまで」。
ローラン・プティさんという振付の先生に、
周防さんが映画化の話を持ちかけ、
喜ばれたり、怒られたり。
実際の練習風景で、
草刈さんを持ちあげる男性バレエダンサーの力量に問題があり
キャスティングが変更されたり、
そのかわりにやってきたダンサーが圧倒的に素晴らしい技術を見せたり。
草刈さんがはっきりとした言葉で
自分の意志をまわりのダンサーに伝えていたり。
それぞれのプロ達が全力を尽くす姿が
スリリングで気持ちがよかった。

第二幕は実際のバレエ。
一幕で起こったもろもろを解決し
「ライムライト」や「街の灯」「モダンタイムス」や「黄金狂時代」など
そうそうたる映画がバレエで表現されます。

ひとときも目が離せませんでした。
チャップリンの映画のエッセンスを的確にピックアップしてバレエに作り上げる感性も、
目から鱗というか、見たことのない手法でした。

そして何より、それを踊るダンサーの体と技術の素晴らしさ。
人間の身体にとって、不自然なことを行うことが
美しさにつながるなんて、驚き!
だってつま先で立って歩くことが
こんなにキレイだなんて!!(超初歩・笑)
チャップリン役のルイジさんの
コミカルな動きを裏付ける、バレエダンサーの筋肉の素晴らしさ!

最近カラダ関心高めのわたしには
本当に刺激的な映画でした。

もっと舞台裏を知りたくなって
こんな本まで読みました。












周防正行の「バレエ入門」

映画ができるもっと細かい経緯や
ダンサーの苦労や日常、
夫婦ののろけ話などが満載でステキな1冊でした。

で、いろいろこの映画周りにのものに触れて
つくづく感じたこと。
周防監督と草刈さんは
とっても真剣なんだけれど、とっても上品。
作品そのものも、 ものづくりに対する姿勢も。
自分の領域をしっかり見極めて、そこでのワガママは通すけれども
他者のいうことを聞き、尊重する。

ものづくりって、エゴイスティックだけど
こんなに品ある作りでステキにできるんだなぁと
すがすがしい気持ちになりました。

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