2011年9月5日月曜日

困ってる/世界の終りと/僕はいかにして

昨日初めてサンセットライブに参戦した(よ)です。
ライムスター、楽しかった。U・TA・MA・RU!

最近読んで面白かった本をすっかり溜めてました

















「困ってるひと」大野更紗

大学ではビルマの難民のための勉強や活動に飛びまわっていた
活発でとても頭のいい大野さん。
その大野さんの体を突然の難病が襲います。
自分の体を自分の免疫が攻撃してしまう、自己免疫系の疾患。
次から次にやってくる困った事態。
と聞けば、涙にくれる闘病記かと思うかもしれませんが
大野さんの自分を客観視する能力の高さのおかげで
驚くほどユーモアに溢れた1冊になっています。
なんだか人ごととは思えず
みんな難病ほどの困難でなくとも、多かれ少なかれ「なにか」を抱えているもの。
そいつとの付き合いを考えさせられます。

















「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」村上春樹

なんと20年ぶりの再読!!!20年、ひゃほー!
村上春樹の本の中で、一番好きだなぁとずっと思っていたのですが
再読すると、一番好きとか大問題じゃない?
ってくらい、壮絶な孤独の物語でしたね、これ。
一見、森の世界のヨーロッパの寓話を思わせる雰囲気や
「やみくろ」などの装置に、とっつきやすさを感じていたのだと思いますが、
脳天気な中学生じゃ、無理だったなー。
最近の村上春樹作品が、ずいぶん周りとコミットする物語に
変化してきていたんだなぁ、と再認識。
だから読書ってやめられない。















「僕はいかにして指揮者になったのか」佐渡裕

先日ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の指揮をつとめたことでも
話題になった佐渡さんの自伝。
小澤征爾の「ボクの音楽武者修行」を読んでもよくわかるのですが
やっぱりすごい人って、人並み外れてすごいのです。
自伝で「意外にすごい人にも自分と似たとこあるやん」と
安心する向きもあるかと思いますが
私はやっぱりその卓越した力に感銘を受けたいタイプ。
この2冊を読み比べると
時代が違ってもそっくりに考え、そっくりに行動して
世界に飛び出してゆく二人の天才の姿に、胸がすっとします。
佐渡さんを気にかけて育てようとしている小澤さんの姿にも。
オーケストラ聞きに行きたくなりますよ。

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