(よ)です。
わたしが地下鉄のポスターで心待ちにしているものが、
ふたつ、あります。
ひとつは、いいちこ。
もう何十年も、
月に一回、B倍サイズのポスターをつくり続けている会社です。
ポスターはこちら から全部みることができます。
以前、「デザインの現場」で、その制作の様子を知らせる記事を読みました。
何気ない1カット、何気ないコピーに
どれだけ入念なロケハンと、きめ細かな撮影がおこなわれているか
1つのコピーを作るのに、ノート何冊にもわたって
試行錯誤をしてあるありさまを見て、
それから、さらに新作が楽しみになりました。
いいちこって、大分の会社ですが
さすがこんな(いってみれば)気の長い広告を発想する企業なだけあって
「季刊iichiko」という文化にまつわる雑誌も発行しているんです。
くわしくはこちらから。
大学で文化人類学を専攻していたわたくしとしては!
読んでみたいなあと思って
さっそく問い合わせたら、1冊送ってくださいました。
テーマは「武士制の文化学」。中身は、ほぼ論文!
面白そうなので、これから読もうと思ってます
これもメセナの一環らしく、もう111号も発行されてます。
ほんとうに、すごい会社だなぁ。
もうひとつ、心待ちにしているポスター。
それは福岡市動植物園の
「動植物園においでよ」ポスターです。
みなさん、この名作、知ってますか??
月1回かな?
けっこうきちんと更新されるのです。
いま掲示中なのは、コレ↓
なんとヒョウが、ヒョウ柄アピール!
なんでも職員の方の手作りらしく、
B4かA3の、ただのコピー用紙に打ち出されたもの。
フチだってあるし!フォントなんてないも同然です!
しかし毎回、動物をよく知る人ならではの目線と
ウィットのきいたコピーで、毎号毎号本当にステキ。
このまえは、ゾウが新築の家の自慢してたし、
去年の冬は、だれかが「冬毛を見に来てね」って自慢してた。
こうして考えると、
お金をかけていけてる人たちに頼んで
シャレたもの作ることが正解じゃないんだなー
と、つくづく。
いいちこと、動植物園と、
対極にあるようなポスターですが
どっちも考え方がハッキリしているから
名作なんだと思う。
動植物園ポスターのアーカイブ欲しい。
ホント、いいんですよ。
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