2011年6月13日月曜日

ドラマチック・バルセロナ! 『風の影』

みなさん、雨は大丈夫でしたか?
(よ)です

最近、ノンフィクションを読むことが増えましたが
たまに濃厚な小説を読むと、やっぱし楽しい!
久しぶりに海外の小説に没頭しました















カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」。
5年くらい前に、世界中で大ベストセラ―になったんだそうです。

1900年初頭~1945年までのスペイン・バルセロナが舞台。
簡単に言えば
「恋あり、謎あり、スリルあり、成長あり、サスペンスあり」。
うーん、見事に何も言っていないのと同じだ…。
バルセロナを舞台に、ある作家の本が狙われ、焼き尽くされるという事件が起こる。
おっそろしい刑事や、はかない美女や、顔面が焼けただれた謎の男が
残された1冊の本のまわりでうごめきあうって感じです。
海外文学が苦手な人でも、ドラマチックなメロドラマが好きだったら
とても楽しく読めると思います

ところで、なんとなくこの本の影の主役は、バルセロナって感じ
スペイン内戦のことが、物語の後ろに流れています
どんな街なんだろうなぁと思っていたら、
村上春樹がいま話題になっているカタルーニャ国際賞の受賞スピーチの冒頭で
こんなこと言ってました。

「僕がこの前バルセロナを訪れたのは
二年前の春のことです。サイン会を開いたとき、
驚くほどたくさんの読者が集まってくれました。
長い列ができて、一時間半かけてもサインしきれないくらいでした。
どうしてそんなに時間がかかったかというと、
たくさんの女性の読者たちが僕にキスを求めたからです。
それで手間取ってしまった。
僕はこれまで世界のいろんな都市でサイン会を開きましたが、
女性読者にキスを求められたのは、世界でこのバルセロナだけです。
それひとつをとっても、
バルセロナがどれほど素晴らしい都市であるかがわかります。
この長い歴史と高い文化を持つ美しい街に、
もう一度戻ってくることができて、とても幸福に思います。」


しゃれた街ですね。

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